いま、ここに在る から生まれる自律性

「自分を律する力は、人を信じる力と自分を信じる力の後にしか育たない」

これは、精神分析家であるエリク・H・エリクソンの言葉です。エリクソンは精神分析家で、健康で幸福に生きていくための典型的なモデルを、人生のそれぞれのステージにおいてつくりあげました。


エリクソンは、自律性は、幼児前期の2歳〜4歳頃の間に育まれるとしています。さらに、ベースには、人を信じる力と自分を信じる力が不可欠だと言います。


画像:エリクソンの「ライフサイクル理論」



今日はこの話から考えたことについて、アウトプットしています。

結論は、自律性を育むには“いまここに在る”を感じる、というとてもヨガ的な答えに行きつきました。皆さんはどう思うか、ざっくばらんに話し合いをしたいものです^^



個人的なことですが、私は人の意見に流されることが多いです。信頼している方の言葉には、すぐに飲み込まれてしまいます。自分でもその性質に気がついているので、よく自分自身に問いかけています。「本当にそう思うの?自分はどう思っているの?」と。その問いかけをきっかけに、我に戻ることも多いのです。

なので、私の今の課題は“自律性”を育むことです。セルフコントロールする力、自分を認識して自分で選択する力を養うことに意欲が湧きます。


さて、エリクソンモデルに話を戻しましょう。

ここでは、自律性は幼児前期に育まれるとあります。ですが、30歳になった私には十分に育っていない力なようです。(切ない!)なので、もう引き戻せないライフステージはさておき、成長するステップを参考に、今からできる自律性の育み方について考えてきました。


まず、自律性を育むには、人を信じる力と自分を信じる力が必要とあります。これはよくわかります。自分を信じることができるということは、自分を客観視できて、意思を持って行動することの後押しとなるからです。いっぽう、自分を信じることができなければ、人の意見に流されるままですね。


では、人を信じる力と自分を信じる力はどうやって育むのでしょうか。

この問いにヒントをくれた本があります。「子どもへのまなざし」というタイトルで、児童精神科医の佐々木正美さんの本です。子育ての本として、とても有名なようですね。子どもに対しての話なのですが、大人にも当てはまるヒントがありました。この本では、自分と他人を信じる力は、“乳児期に無条件の愛を受けること” とあります。つまり、自分が望んだように愛されることです。お腹が空いたら、おっぱいを飲む。おしっこしたら、きれいにしてもらう。泣いたら、どうしたの?と愛情をかけてもらえる。といった感じでしょうか。


とはいえ、自律性を育むためとは言っても、これは乳児ないし子どもに許された話ですよね。成人した大人の望みを、なんでも叶えてくれるような、無条件な愛情を感じる機会を得ることは難しいです。強要をしたいわけでもありません。では、どうすれば良いか。どこに無条件の愛はあるのでしょうか。



行き着いた答えは、大いなるもの でした。そこに無条件の愛はあります。

生きることができている、この世を動かすものを、私は大いなるものと例えます。

自分が今生きていて、心臓が動いていること。呼吸をするための酸素が空気中に漂っている自然の循環。私たちが生きていくためにある、目には見えないこの環境、宇宙の仕組みこそが無条件の愛を与えてくれる存在ではないかと思います。


では、大いなるものの愛を受け取るにはどうするか。

それは、“いまここに在る” を感じることで実感できます。未来に自分がいるかもしれない、ではなく。過去に自分は存在した、でもありません。今、この瞬間に自分が生きている、ここに存在している、この事実に触れることです。この場所に在ることこそが、自分を生かしている大いなるものからの愛 ではないでしょうか。



自律性。これは、私に弱い力です。ここまで記事を読んでくださった方にも、同じ弱さを持つ方がいるかもしれませんね。自律性を育むために、できるプラクティスをこれからも探して、実践してみようと思います。幸せの感度を上げるプラクティスです。


“いまここに在る” を感じる時間をヨガや瞑想でつくり、心地よい日々を紡いでみます。


では♡









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