息止めの役割

呼吸には「吸う」と「吐く」だけではなく、その間に存在する「止める」があります。これら3つを繰り返すことで呼吸が成り立ちます。


通常のクラスでお伝えする呼吸法は、とにかく心地よい長さやリズムを推奨しています。ですが、呼吸法の中には息を止めてストレスをかけるものが存在します。

ヨガを続けている方の中にはそのうちの一つ、”息止め(クンバク)” をすでに体験されているかもしれません。


このクンバク、事前知識が入っていれば問題ないのですが、実は実践を避けた方が良いケースもあります。それを把握せぬまま取り組むことはとても危険です。


実践に移る前に、禁忌や息止めの役割について押さえておきましょう。

効果的であり、身体や心を痛めないヨガを続けるために^^


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▶︎息止めの役割

①・軽ストレスを与え、神経を刺激する役割

②・避けた方が良いケース

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▷①・ポジティブなストレスを与え、神経を刺激する役割

精神世界の話では、吸う息でプラーナが充満し、吐く息で沈静化、息止めは取り込んだプラーナの活性化と言われます。


今日は、切り口を変えて、科学の話をしてゆきます。

まず、息止めは身体と心に軽いストレスを与え、神経を刺激する役割をになっています。息を止めている時に、吐かれるのを待っている ”二酸化炭素” の血中濃度 が圧縮され、血中の二酸化炭素濃度は上昇します。この二酸化炭素が神経を刺激し、身体と心を良き方向へ誘います。


●筋肉を緩める作用

凝り固まった筋肉が柔らかくなり、交感神経の興奮が抑えられます。この弛緩作用は、血管内、消化器内、気管支内の筋肉にも同様です。


●心を穏やかにする作用

精神面に強く作用することで穏やかな覚醒状態をもたらします。鎮静作用があるということです。つまり、クンバクには緊張している身体と心を安定させる役割があります。



▷②・避けた方が良いケース

とはいえ避けた方が良い方やケースもあります。

・慢性閉塞性肺疾患(COPD)

・妊婦

・術後

・高血圧

・目の病気(緑内障など)

・心疾患

これからの不安や持病がある方にはお勧めできません。





いかがでしたか?呼吸法の種類はたくさんあります。ですが、役割と禁忌はそれぞれ異なります。身体と心へ高ストレスを与えないよう、心地よさを感じられる範囲で選んでください。


正しい知識を入れることもまた、ヨガの教えの一つです。


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▶︎息止めの役割

①・軽ストレスを与え、神経を刺激する役割

②・避けた方が良いケース

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