基本は鼻呼吸のワケ(おまけ:口呼吸の有用性)

”鼻から吸って〜”

”鼻から吐いて〜”


と鼻呼吸がヨガの基本的な呼吸方法です。

先日呼吸生理学の医師の話を聞かせていただき、「鼻呼吸の利点」について最新版を仕入れてきましたのでご紹介します。


この記事は、鼻呼吸をするメリットとおまけで口呼吸の有効性について書いてみます。


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▶︎基本は鼻呼吸のワケ

①・吸気の加温、加湿、浄化作用

②・一酸化窒素による、気道の殺菌・肺酸素化能の改善

③・横隔膜の活動を活発にする

④・意識の統制(おまけ:口呼吸の有用性)

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▷①・吸気の加温、加湿、浄化作用

まずは外気を取り込むときのことを考えてみます。

空気は気道を通過するのですが、加温・加湿されていない空気を吸うと、気道の粘膜に損傷が起こりやすくなります。寒い日に乾燥した咳が出やすくなるのもこの影響ですね。さらに、鼻毛がフィルターとなり、外気中に含まれる有毒ガスやホコリが体内に入り込むのを防いでいます。口呼吸ではウイルスをそのまま取り込んでしまうので、風邪予防にも鼻呼吸が推奨されています。


▷②・一酸化窒素による、気道の殺菌・肺酸素化能の改善

鼻の中では一酸化窒素がつくられると言われています。

それが気道に流れることで、殺菌機能や肺に酸素を取り入れる能力を高める効果が認められています。


③・横隔膜の活動を活発にする

鼻から息を吸う事によって、横隔膜の運動が活発になると言われています。

これは鼻ー横隔膜反射と言われていて、鼻粘膜の受動態が刺激されることで横隔膜の活動を増進する反射のことです。吸気で下がり、身体いっぱいに空気を取り込む深呼吸を可能としてくれる横隔膜ですが、実はガチガチに凝り固まっている方もいます。すると、深呼吸をしようとしても残念ながら出来ないんです。そうならないためにも、意識せずとも横隔膜の動きを活性化させる鼻呼吸を取り入れてたいものです。


④・意識の統制(おまけ:口呼吸の有用性)

最後に息を吐く時の鼻呼吸の有用性についてです。

これは呼吸生理学ではなく、個人的な見解となります。

結論から言うと、

・ヨガ中に集中したい時(内観を高めることについての集中)→鼻呼吸がおすすめ

・ヨガ中にリラックスしたい時→ 口から吐いたほうが楽なら口からが良い、鼻から吐いた方が楽なら鼻からが良い


以下解説です。


通常、吐く息は副交感神経を優位にします。脳が安静で精神的に落ち着いている状況に誘います。吐くだけでこの効果が現れるのですが、より深くて力みのない吐く息ができれば、リラックスへの近道となりますよね。なので、リラックスをすること(力を抜くこと)が目的であれば、楽に吐ける気管から吐くのが良いと考えます。鼻からでも口からでも、息を吐くのに快適な方を優先して下さい。ヨガクラスの終盤や、余計な力みを抜きたいときに、「は〜〜〜」と口から深く吐くことを案内しているのはこのためです。


一方、集中力を高めたいときは鼻から吐くことをお勧めします。

例えば、バランスをとるポーズの時、リラックスをしていては危ないですよね。適度な緊張感と集中力が必要なはずです。そのためには、吸う息吐く息ともに、鼻の奥で空気を感じることで注意深くなり、集中力は高まります。鼻だけを使うことで五感を制御し、意識が他に散漫するのを防げるためです。(口を経由する五感をシャットアウトするということ)


また、呼吸を通して自己に意識を向けやすいことから内観力も高めます。内観力とは、自分の身に何が起きているのかを感じる力のことです。ヨガをする目的として、心身のバランス調整を挙げる方にとっては大切な要素の1つです。バランスを調整するには、まずは自己を知ることですから。鼻から吐くことは、ポーズの安定を望むときや呼吸瞑想時にお勧めです。



以上です。


吸う息は鼻を基本に。

吐く息は目的に合わせて、選ぶ。


学びは可能性を広げてくれますね。ヨガに感謝です。


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▶︎基本は鼻呼吸のワケ

①・吸気の加温、加湿、浄化作用

②・一酸化窒素による、気道の殺菌・肺酸素化能の改善

③・横隔膜の活動を活発にする

④・意識の統制(おまけ:口呼吸の有用性)

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基本は鼻呼吸のワケ(おまけ:口呼吸の有用性)

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