できないポーズへの向き合い方
ヨガのポーズは無限に存在します。一説によると、その数8400万種類とも言われています。当然、得意なポーズもあるし、なかなかできない苦手なポーズもありますよね。
ここでは、”できない!” というポーズの壁に当たったときの向き合い方について、説明していきます。
結論は、自分が何のためにヨガをしているのかに基づいて、動いていく という答えなのですが、もう少し噛み砕いて説明させていただきます。
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▶︎できないポーズへの向き合い方
①・耐えなくて良い
②・エッジを押し広げる感覚を持とう
③・自分自身に意識を向けてみて
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▷①・耐えなくて良い
できないポーズに対して踏ん張りすぎると呼吸が浅くなったり、止まったりしませんか?こうなると、筋肉は硬直しケガをしやすくなります。さらに、内臓や血管に圧をかけ、心拍や血圧上がることで、心を乱す場合もあるのです。向上心を持つことは素晴らしいですが、自分を痛めつけることは避けようというのがヨガの考え方です。(八支則/アヒンサー)
ヨガは身体と心をつかいます。
身体を痛めないというのはよく分かりますね。例えば、身体が硬いのに無理して伸ばさなくて良いという具合です。
それでは、”心を痛めない”とは、どのようなことでしょうか。
できないポーズ中によくある心への暴力は「バランスが取れない集中力のない私ってダメだ。」「身体が硬いから、恥ずかしい。私って場違いだ。」など、自分自身を責めるケースがあると思います。
確かに、バランスは今は取れないかもしれません。身体が硬くて、手が足に届かないかもしれません。ですが、それはそれです。
その現象という事実だけであって、自分まで否定する必要はありません。
耐えているとき、身体や心に無理をさせていませんか?
それは心地よくヨガをするために、心地よく生きるために必要なことですか?
必要がなければ、手放してしまいましょう。
▷②・エッジを押し広げる感覚を持とう
できないポーズに挑戦したい気持ちも分かります。
そんな時の心の持ち方についても触れておきます。(身体の使い方という、テクニックの話ではありません)出来ないポーズへ挑む際、お勧めできる考え方は、できない境界線を乗り越えるのではなく、そこを押し広げる感覚を持つことです。タイトルでは、そのできる出来ない境界線を”エッジ”と表現しています。
まず、自分の現状を認め、制限をかけているエッジを見つけてみましょう。例えば、前屈であればモモ裏のつっぱりがエッジにあたります。そのエッジが分かったら、その感覚に触れながら、吐く息に合わせて徐々に理想へ近づいていくのです。
徐々に徐々に。
見えないものに挑むよりも、感覚に触れながら、可能性を押し広げてゆく方法はとても意識しやすく上達も早いように思います。
反
対に、エッジを無視して、一気に自分の可能性を押し出してみたらどうでしょう?
運が良ければ成功しますが、自分の限界を超えてゆくので、よっぽどの運動センスがない限りは身体を痛めますね。感覚的なものですので、画像にてご説明したく思います。
ぜひ、お試しください。
▷③・自分自身に意識を向けてみて
出来ないポーズという壁にあたった時、誰かと比べてはいませんか?
「あの人ができるのに、私が出来ないなんて」「本にはこう書いてあったから出来ないとおかしい」こうやって、私もたくさん比べてきました。
誰かと比べている時、私たちの思考は外側へと向いています。それがいけないというわけではありません。どうしても比べてしまいますよね。ですが、その時は意識が内側に集中していない状態にある ということに、早めに気がついて欲しいです。
他人と比較するとき、私たちは苦しみを覚えます。嫉妬や執着が生まれるからです。
心地よく過ごすためのヨガで、苦しみを抱いては勿体ないですね^^
そんな時は思い出して欲しいです。
”自分が何のためにヨガをしているのか”
きっと、内側に意識も戻り、自分なりのポーズへの向き合い方の答えが見つかります。
以上です。ヒントになりましたか?
冒頭の言葉に戻りますが、大切なのは自分が何のためにヨガをしているのかに基づいて、動いていく ことです。この考え方は日常生活にも通ずるところがあります。
自分の(人生、一日、家族、料理など)において大切なことは何か。
そこまでの道のりを自分で描き、動いていくことが自律へつながります。
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▶︎できないポーズへの向き合い方
①・耐えなくて良い
②・エッジを押し広げる感覚を持とう
③・自分自身に意識を向けてみて
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