不思議なポーズのワケ
ヨガのポーズは日常では行わない形が多いです。ストレッチに似ているものもあれば、サーカス団のように難解なポーズもたくさんありますね。
今日はその不思議な格好をするワケについてご説明します。
その意味がわかると、意識が向かいやすくなるため、結果として効果が高まります。
意識化できることを学び続けていきたいものです。
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▶︎ポーズに不思議な格好が多いワケ
①・意識が散漫するのを防ぎ、瞑想状態へ近づける
②・神経の活性化を促し、運動能力を高める
③・自然・動物からの力を取り入れる
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▷①・意識が散漫するのを防ぎ、瞑想状態へ近づける
まず、ポーズは心と身体に意識を向けながら行うものです。
この過程で普段は外側に向きがちな意識が内側に集中し、瞑想状態へ近づいていきます。瞑想状態は頭を静かにし、リラックス効果や浄化の効果があると言われています。
本来、ヨガのポーズは瞑想するための身体の鍛錬を目的としていました。なので、瞑想に適しているポーズが多く存在しております。代表的なものが ”蓮華座” です。
あぐらから、さらに足首を絡めた格好です。なぜここまで複雑なのでしょうか?
これには意味があります。それは、瞑想状態に入るためです。意識を内側に集中する効果を狙い、身体を複雑に絡ませて自ら動かなくさせたというわけです。
もしも、ポーズをとっている時に「指先の位置が悪いかも」「右膝が伸びすぎかな」などと考えたとします。するとどうでしょう?頭の中がおしゃべりを初め、意識が散漫になります。こうなると、瞑想状態ではなくなりますよね。
そのように、手足の自由が効くポーズでは、意識が散漫になりがちです。
瞑想するために、感覚を制御したのがこの複雑なポーズの理由です。
まとめると、内観に集中することを大切にした結果が、複雑なポーズだったというわけです。
つまり、瞑想を深めるヨガを行いたい方は、負荷の多いポーズを無理にとる必要はないんですね。(本来の目的である、内観に集中できないので)
▷②・神経の活性化を促し、運動能力を高める
私たちが体を使って経験したことや感覚は、頭の中、小脳という部分に蓄積されます。
さまざまな動きを経験することで、小脳に ”動きの引き出し” が増えていきます。引き出しの数が多いとき、運動の指令が司令塔の大脳から出された流れはこうです。指令を適切に捉え→筋肉に伝え→思った動きができるようになるとされています。
ところが、私たちの日常では身体を隅々まで使うことはなく、運動神経への刺激もマンネリしていきます。
そこで、期待されるのが複雑なヨガポーズです。
普段使わない動きを行い、運動神経を刺激することで、”動きの引き出し” を増やすことができます。動きのネットワークが多いことは、単に運動神経の良さだけに結びつくものではありません。例えば、微細な身体の違和感に気付くのが早くなり、怪我をする手前で養生できたりです。
後付けの効果ですが、ヨガの効能として、素晴らしい内容です。
▷③・自然・動物からの力を取り入れる
ヨガのポーズでは動物を真似たものも多いですよね。
例えば、猫のポーズや木のポーズ など。
なぜ動物や自然を真似したポーズを残したのか。
それは、先人たちが動物や自然は身の回りの環境と自分とを調和させることで、霊性を高めていると理解したからなんだそうです。
動物のポーズをとる事により、動物が持つ健康を維持する本能に触れやすくなること。
自然のポーズをとる事により、自然との調和を感じ、その繋がりから自らに必要なことを吸収できる。
私個人としても、このように感じながらヨガのポーズをとる事に至福を覚えます。
今回は以上になります。
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▶︎ポーズに不思議な格好が多いワケ
①・意識が散漫するのを防ぎ、瞑想状態へ近づける
②・神経の活性化を促し、運動能力を高める
③・自然・動物からの力を取り入れる
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PS、みなさまへ
他にもワケがあればぜひ教えていただきたいなと思います。
自由なヨガの世界をともに広げていきませんか^^
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